2007年12月02日

日比谷もクリスマス

071201_1610~01.jpg

「モーツァルト!」帝国劇場 12月1日12時開演


 モーツァルトは、女じゃなかったよー。(知らなかった)


 ウイーンプロダクションの「モーツァルト!」は初見です。
初演も再演もタイミングを逃したかその頃興味がなかったのか、観てません。


 拝見したのは中川氏と香寿たつき嬢。
今更ながら中川晃教氏は上手かった。歌だけではなく、芝居も。
リズムの乗り方とかピアニッシモでの歌い方とか、技術的にいろいろ評価されるのだろうけど、外見はともかくも役の生き様的な表現も良かったです。

 香寿たつき嬢は スゴイ。
彼女の花組下級生〜雪組エリザベート前あたり、かなり入れあげていた時期もあったので懐かしさが先にでてしまうのだけど。
男爵夫人のナンバーではメロディーが盛り上がるところも決して声を張り上げず寧ろ優しく包みこむように歌うのですよ。
「お伽噺をお聞かせしましょう」(とかなんとか)のナンバーで、
このまま幕を下ろしてくれ!と思うほど説得力がありました。
歌が上手いってこういうことなんだあ、改めてホレボレ。


 作品的には、いささか物足りなさを感じます。
シェーファーの「アマデウス」ほど「神懸り的な才能」を感じることもできず、
「マドモアゼル・モーツァルト」ほど彼の「光と影」を感じることもできず。
食べることとか女の子と遊ぶこととか、ヒトとしての基本的欲求の前に、「頭に浮かんで溢れ出す音楽をに支配されてしまう」ような表現がもちょっとあれば良いのに。
小さいアマデウスさんがコリコリコリコリ羽根ペンを動かしているのだからさ。
(アレだけ腕を動かして、腱鞘炎にならないかちょっと心配。でも迸る音楽は見えた。)
ちっちゃいアマデウスを「僕達は鏡どうし」の裏表に据えられれば。
(「わたしとーあなたはー裏〜表♪」になってしまうが)
二幕にはそれが見えたけど、一幕ではちょっと希薄。
対比する相手が小さなアマデウスだけでなく、ある時は父、ある時は姉と中途半端に広がりすぎたか?
ナンネルはたおやかに見えて肝の据わったお姉さんでキャラクターが立上っていたのに、最終的に「彼の人生の犠牲になっちゃったヒト」で終わってしまってもったいない。


 そのナンネル高橋由美子嬢は難曲中の難曲を見事に歌いこなして流石です。透明感のある高音が心地良いです。
「プリンスとプリンセス〜〜」(逆?一幕と二幕の歌、どっちがどっちか・・・・・)のムツカシイ音階を鼻歌と言わんばかりにふふん♪と歌ってましたけど、なかなかドーして。
高橋由美子嬢といえば、むかーし昔、新宿コマの「アニーよ銃をとれ」を観たことがあります。
元アイドルによる客寄せ座長による芝居でしょ?と斜めに構えての観劇でしたが、そんな偏見は偏見以外の何物でもなく、実に歌も芝居も堂々として驚きました。
(あのアニーは島田歌穂嬢のアニーより良かったよねー。)


 「アニーよ銃をとれ」といえば、その時の主要キャストである徳垣友子嬢が、今回もアンサンブルで参加してますね。
多分、コンスタンツェの「あほな方の妹」(?)役。(あ、でも自信ないわ)
「エリザベート」「モーツァルト!」等でアンサンブルキャストに入っていて、一度はポスターに載ったことがメイン待遇経験者がアンサンブル!?と思ってましたが、
東宝次回作「ウェディング・シンガー」では再びの主要キャストに返り咲きのようです。オメデトウ。
役者さんもいろいろタイヘンですねー。
(その徳垣友子嬢が「徳垣とも子」の名で「赤いバッシュ!」の主題歌を歌ってらっしゃったことはトリビアネタなんでしょうか。
そもそも「赤いバッシュ!」って!!!)(いや、懐かしいじゃん)

 シカネーダの吉野圭吾氏の登場に、舞台と同時に客席からも拍手が起こって・・・・・いや、凄いもんだわ。(彼が、っていうよりお客様が)
吉野さんがシカネーダねえ。うううう。(菊吉ばばぁなので気にしないでください。)
マドモアゼル・モーツアルトにおける彼のドン・ジョヴァンには美しかったよ。
ヴィジュアル的にはいささか「その辺のにーちゃんねーちゃんで結成された劇団」ぽかった音楽座にあって、彼の存在はいささか違っていた。センター狙いのプロ意識と言ってもいい。

♪時代は変わる 変わり続ける♪(←わかるヒトにはわかるナンバー)


 
 写真は、その後とぐろを巻いていたパークダイナーのハンバーガーです。
クリスマスだし芝居を観たハレの日だしで、ガッツリいってみました。ハレの日だし!(←ここ強調して)
珈琲がホントに美味しく、飲みすぎてものぼせることがないので、またもや粘ってしまいました。
でも行くまではパンケーキモードだったのに。
パンケーキ、食べたい食べたい食べたい。


 その後、某娘役さんのお茶飲み会に出席したりでかなり充実した一日でございました。

 愛くるしいその娘役さんは「でも娘役さんってホントに凄いんですよね!
髪型とかアクセサリーとか色々と凝っていらして、凄いんです。
なんであんなに器用なのかと感心してばかりなんですぅ!」
とおっっしゃっておられましたが。

 貴女も、ですって。


 
posted by 鷹乃さん at 17:19| 東京 晴れ| Comment(2) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
はじめまして。

男爵夫人の「御伽噺を聞かせましょう〜」は「星から降る金」という曲です。

ナンネールは「プリンスは出ていった」ですがこちらが2幕の曲。1幕の曲も似ていますがこちらは「終わりのない音楽」です。

ナンネールは「マドモアゼル・モーツァルト」では端役中の端役で終わってますから、東宝版では破格の待遇とも言えるかと。
初演からずっと高橋由美子さんですが、コンスタンツェが公演毎に変わるのに比べ、いままで続けてきたことでストーリーの幹になっている印象があります。

徳垣友子さんはウェーバー家の四女・ゾフィー役ですね。
ご指摘の通り、「アホ妹」だったりします。
Posted by ひろき at 2007年12月03日 02:18
ひろきさま

コメントありがとうございます!

「星から降る金」はタイトルだけ知ってはいたのですが、
この曲のことだったのですね。
(さっそく着メロ拾いに行ってこなくては・・・・・・。)

ナンネルは1幕のナンバーが素敵ですね。
モーツァルト!は曲が総て美しいので、CDを買おうか悩んでいるのですが、
正直、ドレに手を出して良いのかわかりません。
どれなんでしょう。
Posted by 鷹乃さん at 2007年12月08日 18:06
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

この記事へのトラックバックURL
http://blog.seesaa.jp/tb/70528318
※言及リンクのないトラックバックは受信されません。

この記事へのトラックバック